keyval モジュール
このモジュールは、key=value
の行からなるファイル群を解析します。このモジュールは、Meson プロジェクトに kconfig 設定を読み込む場合などに使用します。
注: これは、設定を生成するための kconfig フロントエンドツールを提供しません。引き続き、kconfig フロントエンド(下記のリンクを参照)などのツールで Kconfig ファイルを解析し、(設定オプションを選択した後)".config" ファイルを出力する必要があります。
使い方
このモジュールは次のようにインポートできます。
keyval = import('keyval')
そうすると、keyval
という名前のオブジェクト上に、次の関数をメソッドとして使用できるようになります。もちろん、keyval
という名前は他の名前に置き換えることができます。
keyval.load()
この関数は、key=value
の行からなるファイルを読み込んで、辞書オブジェクトを返します。
keyval.load()
は、ファイル内の値の解析は行いません。特に、ブール値と整数値は文字列として表され、文字列には入力ファイルで指定された引用符が含まれます。configuration_data()
オブジェクトを辞書から作成し、get_unquoted()
などのメソッドを使用すると便利です。
kconfig フロントエンドは、通常、".config" を設定ファイルの既定の名前としています。ただし、設定ファイルをソースディレクトリに置くと、ユーザーはソースディレクトリごとに 1 つの設定に限定されます。Meson の標準であるビルドディレクトリごとに別の設定を許可するには、meson.build
で ".config" を kconfig.load()
への引数としてハードコードするのではなく、kconfig.load()
への引数を プロジェクトのビルドオプション にする必要があります。
- 最初(かつ唯一)の引数は、読み込む設定ファイル(通常は ".config")へのパスです。
戻り値: dict
オブジェクト。
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