持続的なネイティブ環境
0.49.0の新機能
Mesonにはクロスコンパイル環境を記述するためのクロスファイルがありますが、ネイティブ環境を記述するための同等の「ネイティブファイル」があります。
ネイティブファイルはビルドマシンを記述し、クロスビルド以外のビルドのプロパティや、クロスビルドで「ネイティブ」としてマークされているプロパティをオーバーライドするために使用できます。
ネイティブファイルを永続的な環境として保持するために使用したい理由はいくつかあります。
- デフォルト以外のネイティブツールチェーン(gccの代わりにclangなど)でビルドする場合
- yaccやllvm-configなど、別のバイナリのデフォルト以外のバージョンを使用する場合
ネイティブファイルの使用
setup
フェーズで、ネイティブファイルを以下のように使用します。
meson setup --native-file my-native-file.ini builddir/
ネイティブファイル設定の変更
クロスファイルと変更された設定に関するすべてのルールはネイティブファイルにも適用されます。詳細はこちらを参照してください。here
環境の定義
クロスファイルとネイティブファイルで共有されるオプションについては、config-filesセクションを参照してください。
ネイティブファイルの場所
クロスファイルと同様に、ネイティブファイルは以下のように定義された、ユーザーまたはシステム全体の場所にインストールできます。
- $XDG_DATA_DIRS/meson/native($XDG_DATA_DIRSが定義されていない場合は/usr/local/share/meson/native:/usr/share/meson/native)
- $XDG_DATA_HOME/meson/native($XDG_DATA_HOMEが定義されていない場合は$HOME/.local/share/meson/native)
試される場所の順序は次のとおりです。
- ローカルディレクトリに関連するファイル
- ユーザーローカルの場所
- システム全体の場所(順番に)
これらのファイルは、特にディストリビューションパッケージング向けのものでない限り、ディストリビューションによって出荷されることを想定されていません。主に開発者向けのものです。
検索結果は次のとおりです。