WrapDBを使用する
Wrapデータベースは、ネイティブに所持していないプロジェクトにMesonビルド定義を提供するWebサービスです。使用する方法は簡単です。サービスはこちらにあります。
フロントページには、サービス上にあるすべてのプロジェクトが一覧表示されます。目的のプロジェクトを選択してクリックします。詳細ページには、ブランチや修正リビジョンで利用できるバージョンが一覧表示されます。ブランチ名はアップストリームリリースから付けられ、修正リビジョンはデータベースに内在するバージョン番号です。パッケージングが更新されるたびに、新しい修正リビジョンがサービスにリリースされ、新しい修正リビジョンに大きな修正リビジョンIDが追加されます。通常は、最も修正リビジョンIDが大きい新しいブランチを選択する必要があります。
ページのダウンロードリンクをクリックすると、実際にはMesonにプロジェクトのフェッチ方法を指示するラップファイルを取得できます。たとえば、zlib-1.2.8, 修正リビジョン4のラップファイルは次のようになります。ラップファイルの詳細なドキュメントはWrapマニュアルにあります。
[wrap-file]
directory = zlib-1.2.8
source_url = http://zlib.net/zlib-1.2.8.tar.gz
source_filename = zlib-1.2.8.tar.gz
source_hash = 36658cb768a54c1d4dec43c3116c27ed893e88b02ecfcb44f2166f9c0b7f2a0d
patch_url = https://wrapdb.mesonbuild.com/v1/projects/zlib/1.2.8/4/get_zip
patch_filename = zlib-1.2.8-4-wrap.zip
patch_hash = 2327a42c8f73a4289ee8c9cd4abc43b324d0decc28d6e609e927f0a50321af4a
subprojects/zlib.wrap
という名前でこのファイルをプロジェクトに追加します。その後、このディレクティブを使用してmeson.build
ファイルに使用できます。
zproj = subproject('zlib')
Mesonがこれに遭遇すると、自動的にソースファイルをダウンロード、解凍、パッチを適用します。
ビルド定義の貢献
WrapデータベースのコンテンツはMesonbuildプロジェクトのgitリポジトリで追跡されています。実際の手順は簡単で、提出ドキュメントで説明されています。
検索結果は次のとおりです。